メガネの歴史
日本のメガネ人口は、一説に6000万人とも言われています。
実に約2人に1人がメガネを持っている計算です。
これは世界諸国から見ても多い割合だそうです。
近視や遠視の矯正具として、日本人に身近なメガネの歴史を紐解いてみましょう。
メガネの発祥はイタリア
メガネ発祥の地については諸説がありますが、13世紀のイタリア北部で発明されたというのが定説になっています。
その理由は、当時透明なガラスを生産できたのが唯一この地方だったから。
サンドロ・ディ・ポポゾによって1289年に書かれた『家庭経営論』という史料には「最近発明されたメガネは、視力の衰えた我々老人にとって、まさしく恩恵である」という旨の記述が残されたことから、老眼の矯正具としてメガネがあったようです。
また、他のいくつかの文献からも14世紀以前にメガネが発明されたことが伺えると言われています。
しかし、いつ誰の発明によるものかについては、正確な記録が残されておらず、いまだ謎に包まれています。
メガネが現在の形になったのは1730年ごろ
最初の両眼用メガネは、レンズを鉄の輪に入れて、その輪から出た柄を鋲で留めて合わせる「リベットメガネ」です。
当初は鋲の部分を手で持ちながらものを見ていました。
その後、フレームを鼻に乗せる「鼻メガネ」などが考え出され、手で持たずに使えるようになります。
このころのメガネは、まだ財力のある知識階級の間で使われ、経済的な余裕のある人にとってのステータスシンボルともなりました。
17世紀になると、廉価なメガネが広まるようになり、一般にも使用されるようになります。
一方上流階級の間では、メガネにデザイン的な装飾を施したり、高価な素材を使ったメガネが流行するなど、デザインの多様化も進み、オシャレの一部として使用する人も多くなりました。
現在のように、弦を使ってこめかみで固定する形状のメガネが登場するのは、1730年ごろだったとされています。



